玉虫日記 春秋つづき
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2008.11.02 (Sun)

春秋つづき


春と秋のどちらが好き?
昨日は秋だとそう思ったのに、
南天さんの爛漫の桜には敵わないという説
アゲハさんの秋は西陣、春は友禅の形容を聞けば
春に気持ちがぐらりと動く。

長い冬のあと水が温み木々が芽吹き花が咲き始める春は
言ってみれば、加えてゆくプラスの美しさがあり
逆に秋は削いでゆく美とでも言えばいいのか・・
紅葉のくれないは死出の色に他ならないのだし・・・
豊穣を寿ぎ収穫の歓びを謳う祭りの後のなんと寂しいことか・・・
それらを思うとき秋は寂しい季節なのだと認めないわけにはいかない。

殊のほか寂しい晩秋の夕暮れ時・・
万葉集、額田王が秋に軍配をあげたくだりを紐解いてみました。

冬こもり 春さり来れば 鳴かざりし 鳥も来鳴きぬ 咲かざりし 花も咲けれど 
山を茂(し)み 入りても取らず 草深み 取りても見ず 秋山の 木の葉を見ては 
黄葉(もみ)つをば 取りてそ偲ふ 青きをば 置きてそ嘆く 
そこし怜(たの)し 秋山我は

天智天皇が春山の花とと秋の紅葉どちらが秀でているかを競わせたおり、額田が詠んだ歌です。
春の足音とともに静まり返っていた木々に小鳥たちが訪れて囀ります。
枯れて死んだかのように見えた地にも愛らしい花たちがまた咲き始めます。
けれど、山の木々は枝を広げ草は勢いよく茂り、来るものを拒みます。
折角咲いた花を手にとって見ることも出来ません。
秋も深まりゆけば茂っていた草も枯れ山は人を招くかのようです。
赤くなった一葉を手にとって愛でまだ青い葉はそのままにして
ため息をひとつついて紅葉するのを待つのです。
そんな秋の楽しさを私は愛します。

彼女は春の花と秋の紅葉を比べてはいません。
手にとることが出来ない山桜を木の下から眺めるよりも
一枚の紅葉を掌に受けたいとそう言っているのですね。
春の花と紅葉を単純に比べるのではなく
そのありようで甲乙をつけたのは
彼女ならではの機知だったのでしょうね。
どちらかを選ぶというのは出来ない花と紅葉です。
それぞれ違うよさがありちがう美しさがあるのですから。
お花と紅葉は比べられないけれど
寒い冬の間待ちかねていた春が来て
やがて暑い夏・・そして気付けば空が高くなって
風の色が違うとふと思う秋。
そして過ぎ去った時を懐かしむことのできる、私もそんな秋は好きです。

ただね、額田に反旗を翻す訳ではないけれど
桜は手で触れずとも十分に美しいと思います。
空気までをも薄紅色に染めて咲く満開の桜が好き。
そしてその木の下を歩くときはらはらと零れ散るはなびらが髪に掛かるのも好き。
季節ではなくて、紅葉と桜のいずれかを選ぶのであれば迷うことなく桜を選ぶ私でもあります。
紅葉散る秋の憂愁、百花繚乱の春、優劣を付ける必要など初めからないのですね・・
結局どちらも好き~~で良し!と、これが本日の結末。。。かなりお粗末<(_ _*)>
19:30  |  古歌  |  トラックバック(0)  |  コメント(8)

Comment

No title

昨日までは断然秋に軍配を上げていましたが、なるほどなるほど読み進む内に苦手だと思っていた春が実はとても好きな季節だとわかったり・・・・この議論は奥が深い(笑)
比べようがないと知りつつ、益々比べてしまった私であります!

小指をコン!と撲つと痛いね(>_<)
誰に文句を言うこともできず恨めしい・・・・・
篤姫、毎週楽しみ^^
家定様が亡くなられて、あーつまらん。。と思っていましたが、家茂様がなかなかどうしていい感じ^^v
登場人物に皆好感が持てます。
でもね。。。。小松帯刀さん!お近さんが気の毒でね。
男ってヤツはもう!と・・・・帯刀さんも好きだっただけに・・・もう!です。
南天 |  2008.11.02(日) 22:25 | URL |  【編集】

No title

うんうん、なるほどね。
しかし、こういう形で述べられるとわかりやすい!
春と秋どれがいいかな~って遊べるのは四季があるからこその贅沢な遊びなんやね。
ねぇ、いつか古典をわかりやすく説くエッセイ集みたいなのを書いて色々教えてほしいな~。
恵美 |  2008.11.03(月) 00:20 | URL |  【編集】

No title

「あなたはどちらをお好きですか?春と秋と......」
源氏が六条御息所の姫君に問いかけるシーンがありましたね。
「秋が優れているように思われます...」
そう応えての秋好む中宮。

お玉様、おっしゃる通り、四季折々の美観が盛り込まれていて、自然の美しさはもとより甲乙付け難いものなんですね。
万緑の萌え出る山の哄笑も、眠る前の山の粧いもそれぞれ見事!!!

ただ季節が寂しさ湛える秋は冬への序曲を奏でているから苦手なんですね、私。

今朝も、車道脇の燃えるような紅に染まったプラタナスを賞賛しつつぶっ飛ばして戻ってきましたぜい。

アゲハ |  2008.11.03(月) 08:33 | URL |  【編集】

No title

南天さん◆おはようございます^^
桜を思うと春はやはり良いなぁとしみじみ思うのですよね・・
かといって秋の清涼感は春とは比べようもなく・・・
結局どちらも好き!ということで・・・
コツンとやってしまった小指が今朝もズキズキ痛い朝です。
小さなボヤキ?に目を留めてくださってありがとう♪
篤姫も、全く南天さんと同じ思いで見ておりました!
ほんともう男ってどうしようもない┐(´ー`)┌
なんかあのお琴さんっていかにも図々しく見えて嫌悪感抱いてしまう。嫡男として育てるのであればあの子はお近さんのもとに引き取られるのが筋なのでは?とか・・。でもそれもまた可哀想だけど~~なぁんて♪それにしても随分原作とは違うようで、そろそろ終盤のドラマの結末が楽しみです。

今朝は曇り~お仕事もうお出かけになったかな?
頑張ってくださいね~~ヾ( ' - '*)いってらっしゃい!
tama_ma_ma |  2008.11.03(月) 09:58 | URL |  【編集】

No title

恵美ちゃん◆古典のエッセイが書けるほど精通してないよ~~
ただ好きなだけ。でも何でも好きこそ物のっていうからいつかそういうものが書けたら良いなぁと気持ちだけは持ち続けていることにするね。
四季の彩りはどれもみなそれぞれの味わいがあって
そのときの自分の在りように応じた受け止め方があるのだと思う。
春が嬉しいと思う自分。秋が身に添うと感じる自分。
我が身の四季とそれが呼応するというのか?共鳴する?
そんな感じ(^_-)☆
美しい国に生まれて良かったね!
tama_ma_ma |  2008.11.03(月) 10:03 | URL |  【編集】

No title

秋を好む中宮さまと春がお好きな紫の上でしたね・・
それでもどこぞのくだりに、中宮さまも春がやっぱり良いとお認めになっていたような・・・???う
やはり春に軍配でしょうか・・。

私も冬は苦手です。暮れからお正月の賑わいもある時を境に嫌いになりました。そういう意味では春も寂しい季節ではあるのですが・・

見渡せば花も紅葉もなかりけり裏の苫屋の秋の夕暮れ

晩秋から冬今年も寂しい季節を迎えますね・・
せめて気持ちだけでも明るく明るく!!
tama_ma_ma |  2008.11.03(月) 10:07 | URL |  【編集】

No title

秋生まれなので、断然秋!と思っていたけれど、
春の軽やかなふんわりした陽気もいいし、
やっぱり秋のさあっと吹き抜ける風も好き。

でも今年の秋は、あっという間に終わっちゃいそうな感じで
ちょっと寂しいかも……;^^
(暑かったのに何か急に寒いし!)
ちゃいむ |  2008.11.04(火) 17:22 | URL |  【編集】

No title

ちゃいむさん◆迷うよね・・
過ごしやすいのは秋なんだけど
あの春の浮き浮き気分も結構好き!何より桜が好き!

あっという間にもう11月!今年は夏が長すぎたよね!
つい先日まで半袖でも平気だったのに・・・
ほんといい季節は短いわ(T_T)
tama_ma_ma |  2008.11.04(火) 20:56 | URL |  【編集】

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