玉虫日記 思い出話ひとつ
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2008.09.01 (Mon)

仙人掌


ブログ友達のちゃいむさんちにお邪魔しましたら仙人掌が・・・
また懐かしいことがぽっかりと浮かんで来て、にんまり。。。
今夜も忘れないうちに思い出話ひとつ・・



小学生の頃、隣町に『仙人掌と』いう名の喫茶店があって
あれはいったいなんと読むのかと不思議でした。
通学路沿いだったので学校の行き帰り、そこに差し掛かる度、
なんて読むんだろう?
仙人の手だから魔法に関係あるのだろうか?だとか
それとも大きなうちわみたいなんやろか?とか♪あれこれ想像しては楽しんでいました。
で、あるとき一念発起?勇気を振り絞ってお店のドアを開けて、聞いてみたのです!
「なんて読むんですか?」
奥から出てきたおじさんは頭はつるつるなのに白いおひげがありました。
手招きされておそるおそるお店に入った私たちは
そこで緑色のジュースをご馳走になりました。

「これ仙人の掌のジュースやで!」と言われて
みんなでぎょーっと引きまくり( ̄。 ̄;) 

「仙人掌はサボテンと読むんや~どうやええ名前やろ」
「サボテンは人間の言葉がわかるんや。
みんなが寄ってくれて今日は喜んでるわ」
と指差した窓辺には小さな可愛いサボテンがずらりと並んでいて
宝石のような紅色のお花を咲かせていました。

濃い緑色のちょっとドロリとしたジュースは
ほんの少しバナナの匂いがしましたが・・・
あれはほんとにサボテンのジュースだったのでしょうか?

いつの間にかお店は更地になり
窓辺の仙人掌も消えてしまいましたが・・
その頃のわたしたちはそれを寂しいと感じることもなく
また違う遊び違う不思議を追いかけて笑い暮らして居たのでしょう。
あのおじさん今もご健在でいてくださるといいな・・なんて
今頃そんな風に思うのだから、人間って不思議ないき物ですよねえ・・
22:18  |  思い出話ひとつ  |  トラックバック(0)  |  コメント(11)

2008.08.16 (Sat)

簡単服


縁側でミシンを踏む母
側で食い入るように見つめるわたし。

「手をだしちゃいけないよ」

上下する針が踊っているようで
つい手が出た!
間髪入れずにミシンを止める。
危機一髪私の指は無事だったけれど
急ブレーキを掛けられた足踏みミシンはたまったもんじゃない!
糸が絡まってがんじがらめ。

「ほら、言わないことやない!折角もう直ぐ出来上がるとこやったのに・・・」

母が縫っていたのは簡単服。
今だとサンドレスとでも呼ぶのかな?
頭からすっぽりと被って着る風通しの良い涼しいワンピース。
あの時は白地に小さな赤と青の水玉模様だった。
母とお揃い!

いつもは弟に取られてばかりの母だったけれど
お揃いのワンピースは母と娘の特権!
それが何より嬉しい手作りの簡単服なのだ。

一緒に父が写してくれた写真があるはずと
探してみたのだけれど・・・一冊だけアルバムが見つからない。
でも覚えている。
古い家の庭先に立つ母
その脇で少しはにかむおかっぱ頭の私。
遠い遠い夏の日の思い出。

画像は先日叔母が縫ってくれた簡単服♪
ちょっとだけ母のより上等!(。^。^。)b
21:50  |  思い出話ひとつ  |  トラックバック(0)  |  コメント(10)

2008.08.13 (Wed)

盂蘭盆会


梢を渡る風
花の香り
夏の光
実際手に取ることはできない。
人も、
もういなくなった彼らもまた
触れることは出来なくなったけれど
感じることは出来る。

盂蘭盆会、迎え火の夜。
涼風が嬉しくて、エアコンを止めて夜気を楽しんでいる。

もう何年も昔
弟とわたし、薄い布団に並んで寝転ぶ傍らで
母が団扇の風を送ってくれる・・
昼間の疲れからか母はうたた寝をし・・団扇の手が止まる。
「お母さん暑いーー」と口々に言うわたしたちに
「静かにしていてごらん・・窓から風が入ってくるから・・」

やがてひとすじの風

「あぁ極楽の風・・・極楽から風が吹いてきてくれた・・」

窓辺の簾を揺らして
今、あの夜の母の声が聞こえた・・
22:30  |  思い出話ひとつ  |  トラックバック(0)  |  コメント(8)

2008.07.06 (Sun)

睡蓮(叔母に寄せて)


明日は七夕・・・と気がついて
もうひとつ思い出したことがあった。

30数年前の七夕前夜に逝った叔母のこと。
あの頃叔母はまだ30代で、私は十幾つだったと思う。

早くに離婚してひとり暮らしをしていた叔母と私はとても気があって
買い物や映画にもよく行ったし母には言えない秘密の話もこの叔母になら話した覚えがある。

母の妹。色が抜けるように白くてとても美しい人だった。
その美しさゆえに望まれて嫁ぎ、男の子をなしたものの
交通事故で顔に怪我を負いそれが原因で夫の心が離れたという。
それから10数年を経た後、やっと巡りあった人と再婚。妊娠。
そしてその子を身ごもったまま病死。


その夜母はずっと泣いていた。
私は母の悲しみを察するにはまだまだ幼くて
ただそれでも大好きな叔母が死んだことが悲しくて泣いた。

七夕の日の空の星となった叔母は私の中で何時までも年を取らない。
今も若いまま美しいままの面影で睡蓮のように楚々と微笑んでいる。
23:12  |  思い出話ひとつ  |  トラックバック(0)  |  コメント(20)

2008.02.08 (Fri)

おまじない


たぶん中学二年のときだったと思う。
音楽祭でピアノを弾くことになった私は
その大事な譜面をなくしてしまった。

月曜日にもらって
次の音楽の時間までに家で練習するようにと
持ち帰り、確かにピアノの上に置いた?筈だったのに
翌日見たら何処にもない。

あれ?思い違いをしたのかな?と
机の引き出しやかばんの底
それからもう一度学校の机などなど
探せるところはすべて探して
それでも尚見つからない。

その昔はコピーなんて便利なもの学校に無かった気がする。
失くしたからもう一部下さいなんてそう簡単に口に出来なかった。
とりあえずもう一度一から探しなおすことにして
自宅に戻った。

こういうときのとっておきのおまじないが一つある。
これも母方の祖母に教わった内緒話のひとつ。
かまどの神様にお願いするのだ!
台所のかまどにある大きなお釜のヘリについている取っ手の部分に
捜し物の名前を唱えながら紐を結ぶというもの。
ただし、紐は左手1本で結わえないといけない。
これがなかなか難しい。
で、母に見つかると何を失くしたの!っと叱られるので
こっそり隠れてすばやく遂行せねばならない。
兎も角なんとか紐を結んでもう一度、ピアノの周辺を探すことにした。

やっぱりない・・・(T_T)
どこにもない・・
そのときふと
ピアノと後ろの壁の隙間に目が行った。
あ!っと思って覗いたら何か白いものが落ちている!!
わーーーさすがかまどの神様すごい!っと
なんとか取り出そうとしたのだけれど
手など入るわけも無く
ものさしを差し入れても届かない・・・
夢中でピアノを動かそうとした!!その途端
ガッシャーーーーーーーーン。
ピアノカバーがずれて上に置いてあった母のお気に入りの陶器のワンコが床に・・・
顔面蒼白~~( ̄▽ ̄;)!!
音でみなが何事?!っと集まってきて・・・・・・

叱られるーーーーっと覚悟したとき
父が「怪我しなかったか?」って聞いてくれた。
母は黙って掃除を始め
祖父は針金を持ってきて譜面を取り出してくれた。

母にあとで謝った時に聞いてみた。
どうして怒らなかったの?って
そしたら「ピアノの譜面見つかってよかったね」って・・・
母は私がなくして困っているのを影から見ていて
おまじないをしている姿も見ていて・・・何もかも知っていたのだ。
「頑張って練習しなさいよ~」って・・・背中ひとつたたかれた。

あのときの譜面、何の曲だったのかすっかり忘れ果ててしまったけれど
見つからなかったらどうしようという切羽詰ったドキドキと
見つけたときの嬉しさと、そのあとの大失敗で噴出した冷や汗。。。
それだけは今も鮮明に思い出せる。そして父の優しさも母の気遣いも・・・

で、その後、物事は慎重にしないといけないことを学んだ私は
ちょっとだけお利口になりました。。。ほんのちょっとだけ(^-^;)

かまどの神様は今もいらっしゃるのかしら?
今の明るいキッチンじゃ神様の隠れるところはなくなっちゃったかな?
案外お鍋に左手で可愛いリボンを結べば見つかるかもしれません~~
そう思ってLIMくんに教えてあげたけど・・・大丈夫かなぁp(;_;?)qちょっと不安。
でも信じるものは救われる?失せ物早く見つかりますように!!
22:58  |  思い出話ひとつ  |  トラックバック(0)  |  コメント(11)
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